
自律神経とは、呼吸、心拍、消化、体温調節など、生命維持に必要な機能をコントロールしている神経系です。
交感神経と副交感神経がバランスを取りながら働くことで、心身の健康が保たれますが、自動的(自律的)に機能するのが特徴です。
自律神経が変調をきたすと、様々な身体症状(動悸、息切れ、めまい、吐き気、頭痛、倦怠感、耳鳴り、ほてりや冷感など)、精神症状(イライラ、不安、落ち込み、気力低下など)、不眠などの症状が生じることがあります。
自律神経が変調をきたす要因として、以下のようなものがあります。
- ストレスや心理的要因
- 睡眠不足
- 生活習慣(運動不足、不規則な生活リズム、栄養の偏り、カフェインやアルコール、喫煙など)
- 環境の変化(気候や季節の変化、音や光など)
- 体質やホルモンバランス
日本は季節の変化が大きいこともあり、季節の変わり目に調子を崩す方が多いと言われます。
季節の変わり目は、気温や気圧、湿度、日照時間など変化が大きく、私たちの体はこれらの環境変化に対応しようと常に調整を強いられています。
梅雨の時期は低気圧が続き、湿度が高くなることで、体がだるく感じたり、気分が沈んだりすることがあります。また、日照時間の変化も自律神経に影響を与えます。
真夏の時期は、高温多湿の中で自律神経がフル稼働し、大きな負担となります。
脱水やミネラル不足、屋外の暑さと屋内の冷房によるギャップもそれに拍車を掛けます。
季節の変わり目は、自律神経の変調による心身の不調を感じやすい時期です。自分の体の声に耳を傾け、運動、睡眠、栄養、ストレスケアを日々の生活に取り入れることも重要です。
症状を自覚したときは、お気軽に受診を検討されてみてください。
院長 河野敬明
心と眠りのクリニック中野
〒164-0001 東京都中野区中野 3-36-12 SK中野ビル6F
TEL 03-6382-8520
精神科・心療内科・老年精神科