栄養と心身の不調の関係性について

心身の不調には、脳の働きが関係しています。そして、脳の働きは栄養と深い関係があります。
近年、栄養状態の改善が、心身の不調の改善に役立つということが、研究で分かってきています。心身の不調や脳の働きに関わる代表的な栄養素として、以下のものがあります。

EPA(エイコサペンタエン酸)

EPAは不飽和脂肪酸の一種で、サバ・イワシなどの青魚に多く含まれます。過剰なストレスによる脳の炎症、身体の炎症を抑制したり、神経栄養因子の働きを高める効果が報告されています。
ガイドラインでは、うつの治療として1日1,000〜2,000mgの摂取が推奨されています。

葉酸、ビタミンB群ビタミンD

これらのビタミン群は、心身の不調やうつと深い関係のあるセロトニン、ドパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の生成を促します。ビタミン群は連動して働くので、それぞれのビタミンを不足しないように摂取することが重要です。

亜鉛

ミネラルの一種である亜鉛は、脳内では記憶やストレスに深くかかわる海馬という部分に多く存在しています。うつの患者には、亜鉛欠乏が多くみられるという報告もあります。

当院では、これらの栄養素を含むオールインワン(All in one)のサプリメント(医療機関専用)を取り扱っています。
ご希望の方は、診察時や受付でお伝えください。詳細のパンフレットをお渡しいたします。

院長 河野敬明

心と眠りのクリニック中野
〒164-0001 東京都中野区中野 3-36-12 SK中野ビル6F
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精神科・心療内科・老年精神科